
(文責:就活ワークショップ実行委員会)
1−1〈趣旨〉
就活ワークショップ(以下、WS)とは、個別および集団面接、集団討論、小論文の対策を行う集まりです。塾・予備校ではなく、クラブ・サークル活動といった趣です。
1−2〈対象〉
現在メンバーの多くは、公務員志望者および公務員・民間の併願者です。
1−3〈主体〉
OB・OGや学生有志が実行委員として広報・受付などの活動を行います。WSの運営、そしてメンバーの指導は、プロ講師・インストラクターである饗庭悟(あえば さとる)さんに委託しております。
1−4〈動機〉
そもそもWSは、既存の予備校の過度な商業主義と、その割りにはお粗末な指導にウンザリしていた受験生と、常々「組織の利益を最優先するのではなく、もっと就活生・受験生の需要や利益に直結した活動を行いたい」と考えていらっしゃるフリーの講師饗庭さんとの思惑が一致し、皆で指導をお願いして、スタートしました。
1−5〈活動〉
原則週一回、予約した研修室にて(2.開催場所の項参照)、与えられたテーマごとに討論や発表・批評(3.テーマ例の項参照)、そしてもちろん実戦形式の模擬面接や模擬討論を行います。饗庭さんは面接官や企業の面接官指導研修のノウハウをお持ちなので本格的です。もちろん面接の前提となるES(面接カード)の書き方指導も結構な時間を使って指導して頂いております。
また、その饗庭さんに必要に応じて、公務員試験一次対策の講義(過去に『知能分野演習〈文章理解、判断・数的推理、資料解釈〉』や『憲法論文講義』『小論文段落別演習』)を依頼し、饗庭さんの他の仕事の邪魔にならない範囲内で実施してもらっています。
1−6〈特徴〉
まず、このような活動を週一回ペースで定期的に、しかもキチンとした指導の下に行っている所は他に無いと思います。
民間は勿論ですが、公務員試験でも最近は人物テスト(面接・討論・論文)重視で、高いコミュニケーション能力が求められています。WSでは、「自分をどう表現したらいいか」「自分って結局他人から見たらなんなのか」という私たちが最も悩む問題について、堂々と語れるようになれます。そして何より、面接マニュアルからは絶対得られない「自分だけの言葉」を得ることができます。これは饗庭さんの言語能力にかなり頼っているところが多いのですが、自分の言いたかったこと、自身が言うべきことが明確になります。
また、WSでは社会に対する知識がかなり増えます。これはメンバー全員が各々の分野で勉強し、「話のネタ」をWSに持ち寄ってくるからです。饗庭さんもネタを必ず用意してくれます。饗庭さんの、民間企業の人でも公務員でもない、フリーランスらしい独自の「発想」は、討論や小論文で何かを提案するときの「武器」として使えます。
公務員の世界でも今や民間並みの発想(企画力)やコスト感覚が求められます。一次試験対策といった「10ヶ月程度」集中的に勉強すれば身につく「机上の学力」よりも(これは長い人生でみれば一夜漬けに等しい)、社会人として本当に必要とされる人間力を、公的機関が求めてくるようになったのです。人間力ですから、向上させるには一次試験の成績アップよりも時間がかかり、しかも何をやっていいかわからないので多くの困難を伴います。見せ掛けだけのボランティア活動をしたくらいでは向上しません。だからこそ、公も民もそれを求めるのです。この、採用側が最も求めているものを、時間をかけてじっくり熟成しようとするのがWSなのです。
1−7〈会費〉
週一回のワークショップと随時の面談で、各月1万円です。
(原則、各参加月の前月にお支払いをお願いしていますが、お支払いは随時)
1−8〈入退会〉
WSへの加入・脱退は随時。
WS加入の方法は、WSメンバー・実行委員に紹介してもらい、まずはゲストでWSに参加する。知人の中にWSメンバー・実行委員がいない場合は、WSのメールアドレスへ姓名と所属(または出身)大学明記のうえ入会希望を送信する。あなたと同じ大学の学生またはOB・OGのメンバーから連絡が入ります。WSメンバー・実行委員を紹介者として一度WSにゲスト参加し、ここで「修行する」と決心が付けば、WS加入となります。饗庭さんと面識があるなら、饗庭さんにお願いするのも可能です。
WSからの脱退は、誰にも連絡せずに2週連続でWSを欠席した場合にWS脱退といたします。脱退したい場合はプレッシャーなく止めることができます。(ただ、礼儀としては饗庭さんに脱退の意思を伝えた方が良いです。)
1−9〈饗庭さんによる案内文〉
以下の文は、私たちが最初に饗庭さんに依頼したときに、饗庭さんがメールで送信してくれたWSの企画コンセプトです。
本集会は、ワークショップと個別コンサルタントからなる『面接』・『集団討論』・『小論文』の対策研究集会である。
ワークショップとは受講生参加型の研究集会のこと。講師を司会とし、座談会形式あるいは討論形式にて受講生が積極的に発言することで、自己・社会分析を行い、合わせて情報交換や意識改革を進める。イメージとしては、欧米で盛んに行われている一つの目的(たとえば禁煙)を達するための集会のようなもの。最近では民間企業の説明会にも取り入れられている。
『面接』・『集団討論』・『小論文』は〈自己を語る〉〈社会を語る〉人物テストである。その〈語る内容〉だけでなく〈語るという行為そのもの(語り方)〉を通じて自身の企業人・公務員としての適性が試される。
当然、面接は自己を、集団討論は社会を、小論文は(問題によって)自己・社会のどちらかを、各々語る。が、自己と社会はバラバラに語られるのではなく〈社会への視点を通じて自己を〉〈自己もその一成員である社会を〉語るのであって両者は不即不離である。
その自己・社会を〈シンプル〉〈ディープ〉〈システィマティック〉に語ることが企業人・公務員としての適性を示すことになる。そのためにはどうすればよいか。
それは〈自分のものにしたネタをどれだけもっているか〉に尽きる。
本講座は自分のキャラクターに合ったネタとその表現方法を、ワークショップと個別コンサルタントで追求する活動である。
ワークショップは週一回実施され、それを補う形で個別コンサルタントを実施する。
ワークショップは〈自己〉を語る週と〈社会〉を語る週を交互に設け、各々一つのテーマについてネタを練り上げていく。
個別コンサルタントはメールや面談にて行う。講師が担当医のように皆さんの状態を把握して助言を行う。
講師としては本集会に参加してもらうことで、単に話のコンテンツやテクニックを身につけてもらうだけでなく、このハードな就活というサバイバルゲームを勝ち抜くためのパワーを皆さんに与えられればと願っている。
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